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 2020年3月28~29日の週末、東京都内はどこも閑散としていた。これは東京都内でコロナウイルスの感染が広がっていることを受け、東京都の小池百合子知事が2020年3月27日金曜日に翌日からの週末の外出自粛を呼びかけたためだ。

2020年2月~3月の週末における渋谷区の人出の推移
2020年2月~3月の週末における渋谷区の人出の推移
(出所:unerry)
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 実際はどの程度の人出だったのか。渋谷駅を中心とした渋谷区では2020年3月28~29日の週末、コロナウイルスの話題が広がる前の同年2月初旬の週末と比べて「53.3%減」とほぼ半減したことが分かった。同年3月に入って2割ほど減っていたが、3月28~29日の週末は特に減少が顕著だった。これはリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerryの協力を得て実態を調査した結果だ。

2020年2月1~2日の渋谷駅周辺の人の動き
2020年2月1~2日の渋谷駅周辺の人の動き
(出所:unerry)
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2020年3月28~29日の渋谷駅周辺の人の動き
2020年3月28~29日の渋谷駅周辺の人の動き
(出所:unerry)
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 詳細を見ると、渋谷駅周辺に滞在した人の行動範囲も大きく変わっていた。2020年2月1~2日と比較すると同年3月28~29日は行動範囲がせまくなっていることが分かる。unerryは「渋谷パルコやSHIBUYA109といった商業施設が休館しており、立ち寄れる場所が少なかったためだろう」と見ている。JR山手線や東急田園都市線、国道246号沿いも利用者が少なかったことで、線が細くなっていた。

2020年3月28~29日と前週3月21日~22日との3県から東京都への流入比較
2020年3月28~29日と前週3月21日~22日との3県から東京都への流入比較
(出所:unerry)
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 周辺の県から東京都への流入はどうだったのか。2020年3月28~29日における神奈川県、埼玉県、千葉県、山梨県の4県からの流入を見ると、1週間前の3月21日~22日と比較して神奈川県の48.1%減を筆頭に、埼玉県44.5%減、千葉県42.5%減、山梨県34.3%減と、どの県も40%ほど減少した。東京都の外出自粛の呼びかけは一定の効果があったといえる。