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 日東精工は、冷間圧造・転造技術を用いて成形したギア部品を発売した(図、ニュースリリース)。切削に比べて加工時間を1/5程度に縮められる上、切削くずが出ないので材料費も抑えられるという。まず、需要が多いとみられるウォーム(ねじ歯車)を製品化したが、それ以外の形状のギア部品も製造できる。

図:冷間圧造・転造で成形したウォーム
図:冷間圧造・転造で成形したウォーム
(出所:日東精工)
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 同一の金型を使って圧造・転造したギア部品は寸法のバラツキが少なく、組み立ての精度や効率が向上する。加えて、冷間圧造・転造では鍛流線(繊維状の金属組織の流れ、ファイバーフロー)が切断されないため、切削や研削に比べて高い強度を得られるという。

 さらに、ウォーム部を転造で仕上げると歯面が滑らかになり、表面粗さはRz(最大高さ粗さ)で3.2まで高められる。転造により加工面が硬化して傷が付きにくくなり、動作時の騒音を抑えられるのも利点としている。

 ウォームの場合は、歯先円の直径が2.2~6.1mm、基準円の直径が1.8~4.9mm、歯底円の直径が1.3~3.4mmを標準とする。モジュールは0.2~0.6で圧力角は20°、条数は1または2。その他の仕様にも対応できる。自動車や家電、カメラ、OA機器、玩具といった分野での採用を見込んでおり、2021年度に月50万本の販売を目指す。