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 韓国SK Telecom(SKテレコム)は2020年3月29日、同社5Gサービスが2019年4月3日の開始から1周年を迎えることを受けて、今後の計画を発表した(ニュースリリース)。

出所:SK Telecom
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 大韓民国科学技術情報通信部(Korean Ministry of Science and ICT)の2020年1月データによると、同社の5Gサービス契約者数は約222万人、市場シェアの44.7%を確保している。同社の分析によると同社5G契約者の53%を30代、40代が占めており、同社LTE契約者の30代、40代の比率(32%)を大きく上回る結果となっている。

出所:SK Telecom
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 同社5G契約者の過去3カ月(2019年12月~2020年2月)の月平均データ使用量は62000Tバイトに達しており、同時期にLTEから5Gに端末を切り替えた契約者の月平均データ使用量も、1人当たり14.5Gバイト(LTE)から28.5Gバイト(5G)と、2倍に増えている。2020年2月時点で、同社の5G契約者のVRサービス利用数はLTE契約者の7倍、動画ストリーミングサービスは3.6倍、ゲームアプリについても2.7倍増えているという。

 同社の5Gサービス開始後の新ビジネスについては、クラウド分野で米MicrosoftやAmazon Web Servicesと協力している他、米国の次世代放送規格(ATSC 3.0)市場にも米国のテレビ放送会社Sinclair Broadcast Groupと組んで参入している。5G関連でも、ドイツテレコム、台湾モバイル、グアムで事業を展開するIT&Eなどとノウハウを共有。今後も世界中の企業と連携していくほか、CES 2020では同社社長Park Jung-ho氏が韓国の他の情報通信会社とともに「Hyper-Collaboration」を掲げて、人工知能分野などでの協業提案を行っている。

 一般顧客向けには、5Gによるさらなる革新的なユーザー体験の提供を目指して、クラウドサービスプロバイダーや通信機器メーカー、通信事業者などと協業する他、Microsoftと連携してモバイルクラウドストリーミングゲームを提供する。既に92のゲームをMicrosoftの「Project xCloud」サービスを通じて提供。クラウドへのアクセスにより、いつでもどこからでも高品質のゲームが楽しめるものとなっている。

 MR(複合現実)関連のコンテンツ制作施設「Jump Studio」開設も予定。ここでは、拡張現実と仮想現実の両方の技術を組み合わせることで、ホログラムのような3Dコンテンツが作成可能となるソリューションを提供。コンテンツ制作の時間短縮と費用削減を実現し、写実的なメディアの普及を大きく後押しするものになるとしている。

 このほか、量子暗号技術を適用したモバイル端末も発売。5Gユーザーに向けた高度なセキュリティーを提供する。