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 米Transphorm(トランスフォーム)と米Microchip Technology(マイクロチップ)は、デジタル制御方式の力率改善(PFC)評価ボード「TDTTP4000W066C-KIT」を共同で開発した(ニュースリリース)。2枚の評価ボードで構成する。1枚は、Microchipのデジタル・シグナル・コントローラーIC「dcPIC33CK」を搭載した評価ボード。もう1枚は、TransphormのGaN(窒化ガリウム)パワートランジスタを載せたPFC評価ボードである。

 搭載したGaNパワートランジスタは、同社の第4世代GaN技術で製造した+650V耐圧品「TP65H035G4WS」である。電源回路トポロジーは、ブリッジレスのトーテムポールPFC回路。この回路のフィードバックループをデジタル・シグナル・コントローラーICを使ってデジタル制御する。PFC評価ボードの最大出力電力は4kWである。特徴は、約99%と高い変換効率を得られる点にあり、力率は0.99程度に達するとしている。データセンター機器や産業機器の電源モジュールなどに向ける。

GaNパワートランジスタを搭載したデジタル制御方式採用のPFC評価ボード。Transphormの写真
GaNパワートランジスタを搭載したデジタル制御方式採用のPFC評価ボード。Transphormの写真
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 入力電圧範囲は85V〜270VACで、周波数範囲は47〜63Hzである。最大入力電流は18ARMS。出力電圧は+387 VDC±5 VDCの範囲でユーザーが設定できる。スイッチング周波数は66kHz。デッドタイムはユーザーが設定できる。dcPIC33CKの演算性能は100MIPS。PWM発生回路の分解能は250psと細かい。デジタル制御に必要なファームウエアは、評価ボードと一緒に提供する。TP65H035G4WSのオン抵抗は35mΩ(標準値)。全ゲート電荷量は30nC(標準値)。逆回復電荷量は150nC(標準値)である。

 米Digi-Keyと米Mouser Electronicsを介して、すでに販売を始めている。例えば、Mouser ElectronicsのWEBサイトでの販売価格は11万7072円である(記事執筆時点)。