PR

 米Maxim Integrated(マキシム)は、ウエアラブル機器やヒアラブル機器などの電池駆動時間を約20%延ばせるという電源IC(パワーマネジメントIC)「MAX77654」を発売した(ニュースリリース)。3個の昇降圧型DC-DCコンバーター回路が1個のインダクターを共有する「SIMO(Single Inductor Multi Output)」技術を採用する。つまり、1個のインダクターだけで、3つの電源出力が得られる。同社によると、「複数の電源ICで構成していた従来手法に比べると、変換効率は16ポイント高い91%に達する」という。このため、ウエアラブル機器やヒアラブル機器などの電池駆動時間が約20%延ばせるとしている。

電池駆動時間を20%延ばせる電源ICの主な応用先であるウエアラブル機器とヒアラブル機器。
電池駆動時間を20%延ばせる電源ICの主な応用先であるウエアラブル機器とヒアラブル機器。
米Maxim Integratedのイメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 このほか、実装面積や部品点数、部品コストを削減できるというメリットもある。新製品には、3個の昇降圧型DC-DCコンバーター回路のほか、2個のLDOレギュレーター回路(負荷スイッチにも使える)、Liイオン2次電池用充電回路などを集積した。このため、ディスクリート部品で構成した場合に比べて、プリント基板上の実装面積を約50%削減できるという。必要な外付け部品は9個のコンデンサーと1個のインダクターだけで、新製品と外付け部品を合わせたプリント基板上の実装面積は19mm2になる。部品点数については最大で40%、部品コストは最大で23%減らすことができるという。具体的な応用先は、Bluetoothヘッドフォンやワイヤレススピーカー、フィットネス機器、活動量計、ウエアラブル機器、センサーノード、セキュリティーモニターなどである。

 昇降圧型DC-DCコンバーター回路の出力電圧範囲は+0.8~5.5Vである。出力電圧の誤差は±3.0%(最大値)。LDOレギュレーター回路の出力電圧範囲は+0.8~3.975V。最大出力電流は100mA。出力電圧の誤差は±3.1%(最大値)。ドロップアウト電圧は100mV(最大値)である。Liイオン2次電池用充電回路の充電電流は7.5m~300mAの範囲で設定可能だ。充電終止電圧の設定範囲は+3.6~4.6V。充電終止電流の設定範囲は0.375m~45mAである。

 このほか、3本の汎用入出力(GPIO)や、電力モニタリング用アナログマルチプレクサー回路、ウォッチドッグタイマーなどを搭載した。動作時の消費電流は6μAで、シャットダウン時は0.3μA。パッケージは、実装面積が6.52mm2の30端子WLP。動作温度範囲は−40~+85℃。1000個以上購入時の参考単価は2.00米ドルである。このほか評価キット「MAAX77654EVKIT#」も用意している。参考単価は105米ドルである。