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 「感染拡大の抑制や医療現場の支援に向けて、自動車産業が持つ製造・物流面でのノウハウや、グローバルに広がるサプライチェーン(部品供給網)を生かしていく」。日本自動車工業会(自工会)会長の豊田章男氏は2020年4月7日、新型コロナウイルス感染拡大のため発令された緊急事態宣言を受けて、コメントを発表した()。

図 日本自動車工業会の豊田章男会長
図 日本自動車工業会の豊田章男会長
写真は2020年3月19日に記者会見を開いたときの様子。(撮影:日経Automotive)
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 苦境に立たされている自動車産業だが、「競争力強化の歩みを止めず、事業を続け、経済活動を支えていく」(同氏)と強調した。新型コロナウイルスの感染収束についてはまだ出口が見えない状況の中、「日本の基幹産業である自動車業界が復興のけん引役を担い、日本のものづくり、雇用を守り抜いていきたい」と述べた。

トヨタは医療用マスクを生産へ

 感染拡大の抑制や医療現場の支援に向けた具体策として、豊田氏が社長を務めるトヨタ自動車は、医療用マスクの生産準備を進めている。同社の貞宝工場(愛知県豊田市)で週500~600個程度から生産する予定だ。

 医療用マスクに加えて、防護服や体温計などの調達において同社のサプライチェーンを活用していく。また、医療機器メーカーが人工呼吸器などの医療機器を増産していく中で、トヨタ生産方式(TPS)と呼ばれるノウハウを活用し、生産性向上への協力に努めるとしている。