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 新日本無線は、雑音と歪み率が低いオーディオ用ボリュームIC「MUSES72323」を発売した(ニュースリリース)。2チャネル(2回路入り)品である。高音質を追求したオーディオ用半導体ICの同社ブランド「MUSES(ミューズ)」に含まれる製品である。同社によると、「MUSESシリーズで培ってきた回路技術と半導体プロセス技術、組み立て技術を活用するとともに、徹底的に試聴を繰り返して開発した」という。全高調波歪み率は0.00024%、出力雑音電圧は−124dBV(0.63μVRMS)とどちらも低い。さらにアナログ回路部の電源電圧範囲を±10〜±18Vに高めたことで、高いダイナミックレンジを確保した。

低雑音・低歪み率のオーディオ用ボリュームIC。新日本無線の写真
低雑音・低歪み率のオーディオ用ボリュームIC。新日本無線の写真
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 オーディオ用オペアンプ回路は集積していない。外付けで用意する必要がある。同社によると、「自由度の高い音質設計を可能にするために、あえて別チップにした。当社のMUSESシリーズのオペアンプと組み合わせることで、より高い音質のオーディオ機器を実現できる」としている。具体的な応用先は、高級オーディオ機器やプロ用オーディオ機器などである。

 デジタル回路部の電源電圧範囲は+3.0〜5.5V。ボリューム(音量)調整範囲は0〜−111.7dBで、この範囲において0.25dBステップで制御できる。利得(ゲイン)は0〜+21dBの範囲において3dBステップで設定できる。ゼロクロス検出回路とソフトステップ回路を搭載したため、ボリューム切り替え時の雑音を低減できるという。ボリュームなどの制御用に3線式のシリアルインターフェースを用意した。パッケージは、実装面積が11mm×4.3mmの32端子SSOP。すでに量産を始めている。参考単価は3000円である。