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 独インフィニオン(Infineon Technologies)による米サイプレス(Cypress Semiconductor)の買収が2020年4月16日に完了した(ニュースリリース1)。この買収は2019年6月に発表され(関連記事「パワー半導体最大手が1兆円超の買収に乗り出した狙い」)、株主および関連当局の承認をすべて終えて、今回、完了となった。

 買収完了の2週間ほど前に、CypressはIoTエッジ向け事業のブランド「IoT-AdvantEdge」を発表した(ニュースリリース2)。これがInfineon傘下に入る前のCypressとしての最後の発表となった。

IoT-AdvantEdgeの狙い
IoT-AdvantEdgeの狙い
悩めるエッジ機器開発者を支援するという。Cypressのスライド
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 Cypressは、IoTエッジ機器の開発に向けて、これまでもハードウエア(IC)やソフトウエアなどを提供してきたが、今回、IoT-AdvantEdgeブランドの下、いわゆるソリューションとしてユーザーに訴求するようにした。IoT-AdvantEdgeのソリューションには、PSoC(フィールドでカスタマイズ可能なハードウエアブロックを含むマイコン)や無線通信ICなどのハードウエア、これらのハードウエアで稼働するソフトウエア部品、アプリケーション開発用のソフトウエアツールや評価ボード(開発キット)、各種開発支援サービス(エコパートナーからの協力を含む)などが含まれるという。

新たな開発キットの例
新たな開発キットの例
Cypressのスライド
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 IoT-AdvantEdgeの発表に合わせて、PSoCの新製品も紹介した。PSoC 6の新製品で、「PSoC 64」がそれである。PSoC 6のアーキテクチャー(概要)は2017年3月に発表され(関連記事「「3拍子そろった」IoT向けマイコン、CypressがPSoC 6」)、その際に「PSoC 60」、「PSoC 61」、「PSoC 62」、「PSoC 63」、「PSoC 65」が紹介されたものの、PSoC 64は欠番のようになっていた。その欠番を埋める形で登場したPSoC 64は、セキュリティー機能をあらかじめ実装した製品である。PSoC 64にはセキュアーブート用の「PSoC 64Bx」とクラウド管理機能を備えた「PSoC 64Sx」がある。さらに機能を拡張した製品も将来提供予定だという。

PSoC 64の概要
PSoC 64の概要
Cypressのスライド
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PSoC 64の構成
PSoC 64の構成
Cypressの図
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