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 電通国際情報サービス(ISID)は、人工知能(AI)を活用して企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する3つのツールを2020年5月から提供する(ニュースリリース)。製造業での技術文書の活用を推進する「TexAIntelligence」(テクサインテリジェンス)と、同じく製造業において図面の記載内容の識別・チェックを効率化する「DiCA」(ディーカ)、全業種を対象にAIモデルの開発・運用を自動化する「OpTApf」(オプタピーエフ)の3つ。いずれも、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」〔米マイクロソフト(Microsoft)〕の利用を前提に開発した。

各製品の概要。(出所:ISID)
各製品の概要。(出所:ISID)
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 3ツールのうちTexAIntelligenceでは、社内に保存された大量の技術文書をAIが学習して蓄積。クレーム情報の分類やトラブルの類似検索など、従来は豊富な知識を持つ人材が担っていた作業のノウハウをAIが学習して推論する。これによって誰にでも専門人材と同じレベルの意思決定が可能になるという。

 具体的には、新たな文書を登録するとAIが自動で分類する機能、探したい内容を入力すると類似した文書を検索する機能、長文の文章を自動で要約する機能を備える。月額利用料は70万円(税別、以下同)から。別途、クラウド環境利用料がかかる。

 DiCAでは、図面上に記載された数値や文字列、特殊記号をAIが識別し、データ化する。紙図面をスキャンした図面データから、画像認識で必要情報を抽出するため、CADデータは不要。従来のAI-OCRには識別できなかった独自の記号についても、別途に学習させて識別できるようになる。

 設計部署での出図情報の最終確認の他、法規関連業務における要件の受け漏れ確認、生産技術部門での製造要件の確認、紙図面の電子化などに利用でき、人手による作業を減らせる。月額利用料は50万円から。

 OpTApfは、機械学習サービス「Azure/ML」(米Microsoft)の機能を用いて、数千種類のAIモデルを3ステップで開発できる仕組みを提供する。機械学習モデルの実装から運用までを円滑に進めるための手法「ML Ops」(Machine Learning + Operations)を採用しており、AIの専門知識がなくても高精度なAIモデルの構築・運用が可能。AIモデルの作成にかかわる工数の削減や、AIプロジェクトの運用品質の向上と工数削減を図れる。月額利用料は40万円から。別途、クラウド環境利用料がかかる。

 これらはいずれも、ISIDが顧客企業と推進してきたAIプロジェクトの知見と技術を生かし、開発したという。同社は、2016年にAI専任組織を設置し、製造業の設計開発をはじめとする領域においてAIソリューションの開発や適用を支援してきた(関連記事)。時系列データを利用した動作予測や予兆検知サービス、深層強化学習で機械制御を最適化するためのAIモデルの構築や因果分析サービスなど、100を超えるAIプロジェクトで実績があるという。これらの知見から今回、特にニーズの多い3領域で製品化を決めたとしている。