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 製造業向けWebマーケティング事業などを展開するテクノポート(東京・江東)は、工場探索サービス「モノマド」を2020年6月末まで無料で提供する。併せて、信金中央金庫と連携して同サービスの利用を促進し、“コロナ禍”で事業継続に支障を来している中小製造業を支援する。

 モノマドは、開発パートナーを探すベンチャーや新規のサプライヤーを探すメーカー、新たな協力工場を探す加工業者などの発注企業と、受注企業(工場)を仲介するプラットフォーム。テクノポートの取引先である1000社以上のネットワークを活用し、同サービスに登録した企業の中から発注者のニーズに合った受注企業を探索・紹介している。2019年度には約200件の相談が寄せられ、約120件を紹介したという。

 同サービスの利用の流れは以下の通りだ(図1)。発注企業は、同サービスのWebサイト内にある「探索依頼フォーム」に依頼情報を入力し、送信する。それに対してテクノポートは、必要に応じて発注企業に追加ヒアリングを実施した上で、条件に合った企業を1社または数社、抽出・紹介する。発注企業と紹介された企業は直接連絡を取り合い、商談を進める。

図1:「モノマド」の概要
図1:「モノマド」の概要
(出所:テクノポート)
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 同サービスに登録している受注企業は、従業員数が数人から100人以下の小規模事業者がほとんど。これらの企業は同サービスに登録することで、自社で営業しなくても新規案件を獲得しやすくなる。自社の強みを踏まえて仕事の紹介を受けられるので、マッチング率が高いのも利点だとする。

 同サービスでは通常、受注企業がテクノポートに紹介手数料を支払う。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内外の工場の稼働停止や倒産が増えてサプライチェーンが寸断され、製造に支障を来す企業も急増しているため、2020年6月末までに探索依頼が届いた案件については紹介手数料を無料にする。

 さらにテクノポートは、信金中央金庫と連携。全国の信用金庫の取引先から発注を募り、同サービスのネットワークの中から受注企業を探す(図2)。特に、コロナ禍で大幅に受注が減っている企業を優先して紹介する予定だ。

図2:信金中央金庫との連携イメージ
図2:信金中央金庫との連携イメージ
(出所:テクノポート)
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