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 米AMD(Advanced Micro Devices)は、ビジネス用ノートPC向けMPUとして「Ryzen Pro 4000シリーズ Mobile」を発表した(ニュースリリース)。同社は2020年1月開催のCES 2020においてコンシューマー用ノートPC向けMPU「Ryzen 4000シリーズ Mobile」を発表しており(関連記事「AMDが薄型ノート向けの第3世代Ryzenモバイルや、プロ向け64コアCPUを発表」)、そのビジネス用途向け製品が今回の「Ryzen Pro 4000シリーズ Mobile」である。

 今回のビジネス用向け製品と、既発表のコンシューマー向け製品との違いとして、新たに「AMD Pro Technologies」と同社がブランディングした3つの特徴(セキュリティー拡張、リモート管理機能、長期供給性保証)を挙げられる。これらの特徴の内容は、同社がこれまでRyzen Proシリーズで提供してきたものと同じであり、競合する米インテル(Intel)のvProやAMT(Active Management Technology)、SIPP( Stable Image Platform Program)といったビジネス向け機能と比べて遜色ないと、AMDは説明する。

「AMD Pro Technologies」と、IntelのvProを比較
「AMD Pro Technologies」と、IntelのvProを比較
AMDのスライド
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 新製品は全部で3モデルある。前世代の「Ryzen Pro 3000シリーズ Mobile」(関連記事「AMD、ビジネス用モバイルPC向けGPU統合型MPU「Ryzen Pro」に第2世代品」)と比較して、TDP(熱設計電力)を15Wに据え置いたまま、コア数を最大2倍に増やした。また、ハイエンドモデルの「Ryzen 7 Pro 4750U」は、「第2世代のRyzen Mobile」(関連記事「AMD、GPU統合型のビジネス向けMPU「Ryzen Pro」を発表」)製品と比べて2倍の性能/消費電力比を備えており、プレミア向けノートPCで20時間以上のバッテリー寿命を確保できるという。なお、中国Lenovと米HPが、Ryzen Pro 4000 Mobileを搭載したノートPCを発表している。

「Ryzen Pro 4000シリーズ Mobile」ファミリー3モデルの主な仕様
「Ryzen Pro 4000シリーズ Mobile」ファミリー3モデルの主な仕様
AMDの情報を基に筆者が作表

 今回AMDは、上述したRyzen Pro 4000 Mobileとは別に、コンシューマー用PC向けMPU「Ryzen 5 1600AF」を20年5月16日に発売することを明らかに。既存の第1世代Ryzen「Ryzen 5 1600」(関連記事「日本AMDが新CPU「Ryzen 5」をアピール、「3万円で6コア/12スレッド」」)と同一の仕様(6コア/12スレッド、定格動作周波数3.2GHz、最大動作周波数3.6GHz)だが、製造には第2世代Ryzenと同じ12nmプロセスを使う製品。国内想定価格は税別で9980円であり、Ryzen 5 1600の平均小売価格の1万6000円前後に比べて大幅に廉価となっている。