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 シャープは、有機ELテレビを2020年5月23日に発売する(ニュースリリース)。同社はNHKと共同開発した「巻き取れる有機ELディスプレー」を19年11月に発表するなど*1、有機ELに対して何もしてこなかったわけではない。ただ「液晶のシャープ」をウリにしていたためか、競合に何歩も遅れての参入となった。

シャープ初の有機ELテレビ「4T-C65CQ1」
シャープ初の有機ELテレビ「4T-C65CQ1」
65型で4K解像度。同社のイメージ
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 今回発売されるのは4K解像度の「CQ1ライン」。65型と55型の2モデルを発売する。同社によれば、8K液晶テレビ開発で培った技術やノウハウを適用したことで*2、3、市場で先行する競合メーカーの製品に対抗できるという。

 シャープは、今回の4K有機ELテレビの技術的な特徴として、次の3つを挙げる。第1に、8Kテレビ向け画像処理IC「Medalist Z1」をベースに4Kテレビ向けに新規開発した画像処理IC「Medalist S1」を搭載すること。Medalist S1によって、高精細・広色域・高コントラストな4K映像にできるという。

4K向けに新規開発した画像処理IC「Medalist S1」
4K向けに新規開発した画像処理IC「Medalist S1」
開発はシャープが行っているが、製造はサードパーティーに委託。同社のイメージ
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 第2に、有機ELテレビの輝度性能を最大限に引き出せるという独自技術「Sparkling Drive」を組み込んだこと。液晶テレビに適用している技術を応用した。コントラストを緻密に表現する独自アルゴリズム「スマートアクティブコントラスト」で処理した映像をベースに、有機ELパネルの特性に合わせて画素ごとに輝度を制御する。

 第3に、総合出力65Wの2.1チャネル7スピーカーの音響システム「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を搭載したことである。今回、同社は、このシステム向けに大容量で薄型の「ミッド・レンジ・スピーカーBOX」を新規開発した。ツイン・スピーカー・ユニットによる高音圧化とバスレフ構造の工夫により、豊かな音域を広範囲に届けることを可能にしたという。

スピーカーシステムの「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」
スピーカーシステムの「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」
今回、ミッド・レンジ・スピーカーBOXを新規開発した。シャープの図
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 CQ1ラインの市場想定価格は65型が42万円前後で、55型が28万円前後(いずれも税抜き価格)とする。なお有機ELパネルのメーカーは「未公表」(シャープ)である。