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 ソニーは2020年5月13日、2019年度(2019年4月~2020年3月)の通期連結決算(米国会計基準)を発表した。売上高は前年度比4.7%減の8兆2598億8500万円、営業利益は同5.5%減の8454億5900万円だった。新型コロナウイルス感染拡大による減益影響は、682億円となった。

 イメージセンサー事業(I&SS)やエレクトロニクス事業(EP&S)が前年度比で営業増益、ゲーム事業(G&NS)や音楽事業は営業減益だった。新型コロナウイルスの影響が最も大きかったのは、エレクトロニクス事業である。世界各国の都市封鎖(ロックダウン)で需要が減退したほか、ソニーグループの中国やマレーシアの工場が稼働停止したことで供給も不足した。一方、ゲームや音楽のダウンロード販売が伸びるなど、プラスの側面もあった。

 2020年度の連結業績見通しは、先行きの不透明さを理由に発表しなかった。代わりに、2019年度実績に対する営業利益増減率の試算を明らかにした。全体では「少なくとも(前年度比)3割程度の減益となる」(ソニー代表執行役専務兼最高財務責任者の十時裕樹氏)。特にエレクトロニクス事業は50~75%と大幅な減益を見込む。2020年末の発売を計画する「PlayStation 5」については、「生産ラインの検証などに制約はあるものの、対策は講じており、年末商戦に向けて遅滞なく進んでいる」(同氏)。

2020年度のセグメント別営業利益試算
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2020年度のセグメント別営業利益試算
(出所:ソニー)