PR

 ルネサス エレクトロニクスは、24ビット分解能のA-D変換器を集積するセンサー用シグナルコンディショニングIC「ZSSC3240」を発売した(ニュースリリース)抵抗型のハーフブリッジセンサーやフルブリッジセンサー、抵抗分圧型センサー、電圧源を利用したセンサーなどに対応する。例えば、抵抗型圧力センサーや医療用赤外線センサー、白金測温抵抗体(Pt100)などに適用できる。対抗可能なセンサーの出力インピーダンスは0.5k〜60kΩ。これらのセンサーで検出したアナログ信号をA-D変換器でデジタル信号に変換し、さらに26ビットDSPでセンサーキャリブレーションや線形化などの処理を施して出力する。具体的な応用先は、圧力伝送器やHVAC機器、重量計、FA機器、スマートメーター、ヘルスケアモニターなどである。

24ビットA-D変換器を集積したセンサー用シグナルコンディショニングICの応用例
24ビットA-D変換器を集積したセンサー用シグナルコンディショニングICの応用例
ルネサス エレクトロニクスのイメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 24ビットA-D変換器と26ビットDSPのほか、入力マルチプレクサー回路やプログラマブル利得アンプ(PGA)、16ビットD-A変換器、センサー駆動用バイアス回路、温度センサー、電圧レギュレーター、不揮発性メモリー、デジタルインターフェース回路などを集積した。A-D変換器の変換周波数は、24ビット分解能時に0.21kHz、16ビット分解能時に3.39kHz、12ビット分解能時に13.0kHzである。PGAの電圧利得は最大540V/V。A-D変換器の分解能やPGAの電圧利得などはユーザーがプログラムできる。

 26ビットDSPでは、センサーのオフセットや感度、温度ドリフト、非線形性などのキャリブレーションを実行する。キャリブレーションの係数はユーザーが設定することができ、設定値は不揮発性メモリーに格納される。デジタルインターフェース回路はI2CとSPI、OWI(One Wire Interface)に対応する。これらのデジタルインターフェースを介して、各種パラメーターを設定するほか、センサーの検出結果をデジタル値で出力できる。さらに、D-A変換器を搭載しているため、4-20mA電流ループ、0〜1Vの電圧、0〜5Vの電圧などのアナログ値で検出結果を出力できる。

 動作診断機能を搭載しており、センサーの接続状態やICの故障、不揮発性メモリーの整合性(インテグリティー)などを診断できる。電源電圧は+2.7〜+5.5V。パッケージは、外形寸法が4mm×4mm×0.85mmの24端子QFN。ウェッタブルフランク構造を採用する。ベアダイの状態でも提供可能。動作温度範囲は−40から+125℃。1万個購入時の参考単価は1.57米ドル(税別)である。