ヤマハ発動機は、ロボットコントローラー「RCX3」シリーズ用サポートソフトの新版「RCX-Studio 2020」の提供を開始した(図1ニュースリリース)。従来版「RCX-Studio Pro」に、3Dでロボットの動作をシミュレーションする機能などを追加しており、実機がなくてもパソコンの画面上で設備のレイアウト検討やティーチング、プログラム作成、デバッグなどを実行できる。通常版「RCX-Studio 2020 Basic」と上位版「同Pro」があり、価格はそれぞれ13万2000円(税込み)と16万5000円(同)。

図1:「RCX-Studio 2020」の操作画面イメージ
図1:「RCX-Studio 2020」の操作画面イメージ
(出所:ヤマハ発動機)
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 新たに、ロボットと周辺機器を3Dで表示してロボットの動作をシミュレーションする「3Dシミュレータ機能」を搭載した。3D-CADで作成したデータをSTL、Wavefront OBJ、VRML2.0形式のファイルで取り込み、周辺機器やワークを簡易的な形状で表示。最大4台のロボットについて、ジョグ移動やティーチングを実行できる。ロボットの軌跡を表示する他、ロボットと周辺機器、ハンドと共に移動するワークが干渉しないかどうかの確認も可能だ。同ProはSTEP形式のファイルも読み込み可能で、ティーチング時に3D-CADデータの特徴点で指示する機能も加えた。

 手順に従って操作していくとプログラムのひな型を自動で生成する「プログラムテンプレート機能」も備える(図2)。ピック&プレースやパレタイジング、塗布作業、実行プログラムの切り替え、コンベアトラッキング、ビジョンによるパレットピッキング、ビジョンによるつかみズレ・搭載位置の補正といった機能を利用できる。コマンド入力の必要がないので、プログラム作成の難易度が下がり、プログラム作成にかかる時間も縮められる。

図2:プログラムテンプレート機能の画面イメージ
図2:プログラムテンプレート機能の画面イメージ
(出所:ヤマハ発動機)
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 加えて、オペレーター向けのGUIを容易に作成できる「カスタムウィンドウ作成機能」も採用した。ユーザーの装置に合わせて操作画面を作成し、オペレーションに必要な機能に絞り込めるため、誤操作によるデータの消去や書き換えなどのトラブルが生じにくくなるという。

 従来版から継承した機能としては、実機と同じデータを使って動作時間を確認できる「エミュレータ機能」、各軸の負荷率や位置決めの確認などをリアルタイムに確認できる「リアルタイムトレース機能」、2点動作のサイクルタイムを算出する「サイクルタイム計算機能」、指定した2つのデータの差分をビジュアル表示する「データ比較機能」を搭載する。これらにより、ロボットの立ち上げから保守までを一貫してサポートする。