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 NECは2020年5月14日、顔認証と虹彩認証技術を組み込んだマルチモーダル生体認証端末を開発したと発表した。2020年度中に実証実験を実施し、2021年度までに決済や入退室などの用途で商用化したい考えだ。サングラスやカラーコンタクトを着けている場合は顔認証、マスクや暗闇で顔がよく見えない場合は虹彩認証というように技術を使い分け、個人を高精度で識別する。

マスク着用時の決済例
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マスク着用時の決済例
出所:NEC

 同社が開発したマルチモーダル生体認証端末は、2018年に米国立標準技術研究所の認証技術に関するベンチマークテストで世界一になった顔認証技術を組み込んでいる。顔認証と虹彩認証がともに機能する場合、他人受入率は100億分の1以下とする。ただし本人拒否率については「公表していない」(NEC)という。端末に内蔵するカメラが自動で利用者の顔や目の位置に傾きを合わせ、約2秒で認証が可能としている。

 マスクや帽子を着用したまま顔認証できる特徴を生かし、NECは食品工場や工場内のクリーンルーム、医療機関などからの受注を目指す。同社の生体認証システムはこれまで世界約70カ国・地域で1000システム以上の導入実績があるといい、生体認証・映像分析事業の事業規模を、今回開発した端末も含めて2021年度までに世界で1000億円にすることを目指している。