みずほフィナンシャルグループ(FG)は2020年5月15日、システム子会社などグループ3社を統合すると発表した。システム運用業務は日本IBMと業務提携したうえで、システム運用を担う既存子会社であるみずほオペレーションサービスに集約する。みずほFGは勘定系システムの全面刷新から約1年がたつタイミングで、グループのIT機能の再編に乗り出した形だ。
2021年4月をめどに、みずほ情報総研、みずほ総合研究所、みずほトラストシステムズのグループ3社を統合する。統合会社がシステム開発やリサーチ、コンサルティング業務を引き継ぐ。その一方で、システム運用はみずほオペレーションサービスに集約する。IT機能の再編に向け、みずほFGは2020年6月末までに、関係当局からの許認可の取得などを前提に、システム運用に関して日本IBMと業務提携する予定だ。
みずほFGは2019年7月、4000億円台半ばを投じて、勘定系システムを全面刷新した。みずほ銀行、旧みずほコーポレート銀行、みずほ信託銀行のそれぞれで分かれていた勘定系システムを一本化した。今回、みずほFG側にメインフレームを提供する日本IBMと業務提携し、システム運用の品質や効率を高めることを狙う。