PR

 政府は2020年5月17日、2回目の「接触確認アプリに関する有識者検討会合」を開催した。新型コロナウイルス感染者と濃厚接触した可能性を通知する「接触確認アプリ」の仕様書を、今後1週間後をめどに公開する。仕様書公開後、厚生労働省が速やかに調達し、6月中のリリースを目指す。

 想定する運用では、新型コロナの感染者との接触確認通知を受けた利用者は自ら厚労省の「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システム(HER-SYS)」に接触した旨を登録する。保健所の負荷を削減しながら、健康観察へ円滑に移行することが目的だ。

 一方、「保健所による健康観察等に円滑につなげる補助をする機能」が実装できるかは未定で、米アップル(Apple)と米グーグル(Google)のAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)上で実現可能かどうか技術面と規約面から確認中という。感染者以外を含む全ての人との接触回数を表示できるかについても、あわせて調整する。2社のAPIの公開状況によっては、一部機能を「要調整」のステータスのまま仕様書を公開する。

アプリの機能構成と主な情報の流れ
アプリの機能構成と主な情報の流れ
(出所:新型コロナウイルス感染症対策 テックチーム)
[画像のクリックで拡大表示]