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 高松市は2020年5月19日、新型コロナウイルス対策の特別定額給付金について、政府の「マイナポータル」からのオンライン申請を5月24日で打ち切ると発表した。マイナポータルの申請フォームから届くデータに不備が多く、職員の負荷が高まっていることなどを理由として挙げている。

政府の「マイナポータル(ぴったりサービス)」内にある特別定額給付金のオンライン申請フォーム。申請者が手入力する項目が多いうえ、不備のある申請でも受理してしまう仕様になっており、自治体の業務がひっ迫する一因となっている
政府の「マイナポータル(ぴったりサービス)」内にある特別定額給付金のオンライン申請フォーム。申請者が手入力する項目が多いうえ、不備のある申請でも受理してしまう仕様になっており、自治体の業務がひっ迫する一因となっている
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 同市は5月1日にオンライン申請の受け付けを始めており、初日に1355件、5月19日朝までに7101件の申請が到着している。同市はこれらの申請について、マイナポータルの電子申請サービスである「ぴったりサービス」から届いたデータをダウンロードしたうえで職員10人体制で入力内容をチェックしている。

 ただ、同じ人が何回も申請できてしまったり、当初は銀行口座が確認できるキャッシュカードの画像などを添付しなくても申請できていたりと、不備のある申請が多数含まれているという。「郵送申請と同様の口座情報に加えて、オンライン申請では申請者が世帯主かどうか、氏名の漢字の字体は正しいか、家族の記入漏れはないか、辞退は誤入力ではないか、などチェックすべき項目が膨大になっていた」(高松市特別定額給付金担当)。

 同市では初日に届いた1355件のオンライン申請のうち、不備のないものは5月11日以降順次振り込んでいる。ただ、「チェックを担当する職員が対応しきれない状態になっていることや、5月22日に予定する郵送申請の書類送付後はオンラインと郵送の2重申請も考えられることなどを踏まえ、オンライン申請を中止することを決めた」(高松市特別定額給付金担当)としている。なお、同市の郵送申請手続きの書類では世帯全員の氏名や住所を印字済みの申請書を郵送するほか、辞退する場合は漢字で「辞退」と記入してもらう書式とするなどして、誤記入の可能性を減らしている。