アイリスオーヤマ(仙台市)は、不織布マスクの国内生産開始に向けて角田工場(宮城県角田市)への生産設備の搬入を開始した。2020年5月20日、設備の第一便が到着した様子を報道陣に公開した。

クリーンルームに搬送される生産設備の一部
クリーンルームに搬送される生産設備の一部
(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 同社は、20年3月にマスクを国内で生産すると発表。当初は月産6000万枚としていたが、需給の逼迫を受けて同年4月には国内工場での生産能力を同1億5000万枚に増強すると発表していた。投資額は30億円。新規で100人の雇用を見込んでいる。

 角田工場では物流倉庫の一部を複数のクリーンルームに改修。合計の延べ床面積は7100m2におよび、そこにマスク生産設備を全部で40ライン設置する。今後、設備搬入を進めながら6月に稼働を開始し、随時設備を増強。7月末までにフル稼働させる計画だ。

 マスク生産の設備は同社が大連工場(中国・遼寧省)と蘇州工場(中国・江蘇省)のマスク生産に使っているものをベースに改良し、「より自動化して生産性を高めた」(同社代表取締役社長の大山晃弘氏)。裁断やプリーツ加工、耳ひも付け、検査、梱包(こんぽう)までをほとんど自動化しており、1ライン当たりの作業者は0.5人ほどで済むという。

 加えて、中間層フィルターとして用いるメルトブロー不織布と、内側および外側に用いる単層不織布のスパンボンド不織布も生産する。不織布の生産開始は2020年末を予定している。

 社長の大山氏は、「マスク需要の爆発的な増大に対応するため投資に踏み切った。安心・安全なマスクを作りたい。不織布からの一貫生産でコスト競争力はある」と自信を見せた。

搬入された生産設備
搬入された生産設備
写真は、ラインで使う設備の一部。中国製設備で同社が中国の工場に導入しているものと同じだが、一部改良して自動化率を高めるという。(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]
アイリスオーヤマ代表取締役社長の大山晃弘氏
アイリスオーヤマ代表取締役社長の大山晃弘氏
(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]