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 TDKは、車載Ethernet「1000BASE-T1」のEMC対策に向けたコモンモードフィルター「ACT1210G-800-2P」を開発し、2020年5月に量産を始めた(ニュースリリース)。車載Ethernetに関する標準化団体「OPEN Alliance」が策定した物理層仕様に準拠する。同社によると、「車載Ethernetのデータ伝送において、コモンモードフィルターに求められるSパラメーターを実現した」という。さらに、金属による枠(フレーム)を外部電極端子として使うことで耐熱性を高め、−40〜+125℃と広い動作温度範囲を得た。車載用受動部品の品質規格「AEC-Q200」に準拠する。車載Ethernetを搭載する車載カメラなどに向ける。

車載Ethernet「1000BASE-T1」のEMC対策に向けたコモンモードフィルター
車載Ethernet「1000BASE-T1」のEMC対策に向けたコモンモードフィルター
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 コモンドードインダクタンスは、100kHzにおいて80μH+50%/−30%。直流抵抗は2.4Ω(最大値)。絶縁抵抗は10MΩ(最小値)。定格電圧は+80V(最大値)。定格電流は70mA(最大値)である。外形寸法は3.2mm×2.5mm×2.4mmと小さい。同社によると、「CANバスやFlex-RayなどのEMC対策に向けたコモンモードフィルターの外形寸法は4.5mm×3.2mm×2.8mmが主流だった。これに比べると、今回の新製品は体積を約50%削減しており、車載機器の小型化や省スペース化に貢献する」という。サンプル価格は150円。量産規模は当初、10万個/月を予定している。