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 サンケン電気は、テレビや白物家電などに搭載するスイッチング電源(AC-DCコンバーター)に向けたデジタル制御電源モジュール「MD6752」を発売した(ニュースリリース)出力電力が200〜1kWのスイッチング電源に使える。一般にスイッチング電源は、メインのDC-DCコンバーター回路のほかに、高調波電流規制に準拠するための力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路で構成されている。PFC回路は一種のコンバーター回路であり、通常は2コンバーター構成と呼ばれている。新製品の特徴は、この2つのコンバーターを1つのモジュールで制御できる点にある。対応する電源回路トポロジーは、ブリッジレスPFC回路とLLC電流共振コンバーター回路である。

テレビや白物家電などに搭載するスイッチング電源に向けたデジタル制御電源モジュール
テレビや白物家電などに搭載するスイッチング電源に向けたデジタル制御電源モジュール
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 同社によると、「回路構成を簡素化できるためプリント基板の実装面積を10%削減できると同時に、変換効率の向上によるヒートシンクの小型化や、高度な制御方式の導入によるPFC回路のコスト削減などを実現できる」という。さらに、併せて提供する制御プログラム開発用向けGUIツールを利用することで、「スイッチング電源の試作期間を約30%削減できるため、開発リードタイムを大幅に短縮できる」(同社)としている。

 新製品は、ドライバーチップと論理制御チップによる2チップ構成である。これらを28端子SOPに封止した。ドライバーチップには、外付けのパワーMOSFETを駆動する+600V耐圧のゲートドライバー回路や、高圧起動に向けた+900V耐圧のFETなどを集積。一方、論理制御チップにはCMOS論理回路と不揮発性メモリーなどを混載した。このほか論理制御チップにはPFC回路とLLC電流共振コンバーター回路の制御に向けた16ビットPWM出力をそれぞれ用意している。PFC回路とLLC電流共振コンバーター回路の各種パラメーターは、前述のGUIツールでユーザーが調整できる。

 すでにサンプル出荷を始めている。サンプル価格は500円。このほか、新製品を搭載したサンプル基板を2020年8月に製品化する予定だ。