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 中国の配車サービス大手Didi Chuxing(DiDi)は2020年5月29日、自動運転技術の研究開発や事業開発などを担う子会社が5億米ドル超の調達を終えたことを明らかにした(発表資料)。同子会社が外部から資金を調達するのは今回が初。DiDiによれば、この資金調達を主導したのはソフトバンクグループ立ち上げた投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」だという。

DiDiの自動運転車
DiDiの自動運転車
(出典:DiDi)
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 DiDiは2016年に自動運転技術の研究開発部門を設立後、2019年8月に同部門をスピンアウトさせて別会社とした。同企業では事業開発も手掛ける。同月時点で、同研究開発部門には200人以上の専門家が所属していた。

 DiDiによれば、中国では北京と上海、蘇州で自動運転車の公道試験の許可を得ているという。このうち上海では、ロボタクシーの試験サービスを実施する認可を2019年8月末に獲得している。利用者はDiDiのアプリを通じてロボタクシーを呼べるという。

DiDiのアプリを通じてロボタクシーを呼べるという
DiDiのアプリを通じてロボタクシーを呼べるという
(出典:DiDi)
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 米カリフォルニア州でも自動運転の公道試験を実施している。同州の車両管理局(DMV)が2020年2月末に発表した試験結果の報告書では、前年と比較して、大きく成績を伸ばした。

 DiDiは、ソフトバンクグループとの関係が深い。例えば2018年6月に、ソフトバンクと共同で出資してDiDiモビリティジャパンを設立。同社のアプリを通じて、タクシーを配車するサービスを日本で始めている。同年9月から大阪を皮切りに開始し、2020年2月時点で国内25エリアまで広げている。

 トヨタとの関係も深い。2019年7月、同社はDiDiと中国でのモビリティサービスの協業拡大に合意したと発表。両社は、ライドシェアの運転手向け車両関係サービスを手掛ける合弁会社を設立。加えて、トヨタはDiDiとこの合弁会社に、合計6億米ドルを出資した。