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 韓国サムスン電子(Samsung Electronics)は、モバイル機器のブートやストレージの隔離、モバイル機器での支払いといった処理がセキュアーに行えるようになるセキュアーエレメントIC「S3FV9RR」を発表した(ニュースリリース1)。情報セキュリティーの国際評価基準であるコモンクライテリア(Common Criteria)が定める、高いセキュリティーを保証する「EAL 6+」認証に対応した。

新製品のセキュアーエレメントIC「S3FV9RR」
新製品のセキュアーエレメントIC「S3FV9RR」
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 コモンクライテリアでは、セキュリティー保証の段階に応じて7段階の認証レベルを規定している。EAL 6+は、EAL 7に次ぐ高いセキュリティーを保証する。Samsungは2020年2月にセキュアーエレメントICの「S3K250AF」を発表している(ニュースリリース2)。こちらのICはEAL 5+に準拠しており、今回発表のS3FV9RRはよりセキュアーになった。同社によれば、モバイル機器向けの部品としてEAL6+準拠は最もセキュアーだとする。

 今回発表のS3FV9RRはS3K250AF比で2倍のセキュアーストレージを扱えるほか、ハードウエアベースのRoT(Root of Trust)やセキュアーブート、デバイス(機器)認証をサポートする。S3FV9RRはスタンドアローンで動作するが、デバイスのメインプロセッサーICと組み合わせて使うことが想定されている。さまざまな性能のメインプロセッサーICと組み合わせることができるとする。

 S3FV9RRは2020年第3四半期に出荷開始予定である。価格などは未公表。なお、このICは、近く発表予定の新しいモバイル向けOSで要求される「Security Module」の要件を満たしているという。