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 ルネサス エレクトロニクスは、「I3C Basic」規格に準拠したバス拡張用ICを4製品発売した(ニュースリリース)。4製品の内訳は、2対1のマルチプレクサーIC「IMX3102」と、1対2のエキスパンダーIC「IMX3112」、1対4のエキスパンダーIC「IXP3114/IXP3104」である。いずれも、データセンター機器やサーバー、FA機器、通信機器などに向ける。

「I3C Basic」規格に準拠したバス拡張用IC
「I3C Basic」規格に準拠したバス拡張用IC
データ・センター機器やサーバーなどに向ける。ルネサス エレクトロニクスのイメージ。
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 I3C Basic規格は2線式のシリアルバスであり、「I3C ver1.0」規格から実装が難しいHDR(High Data Rate)機能を除いたものだ。それでも最大データ伝送速度は12.5Mビット/秒と高く、既存のI2Cバスのそれを大きく上回る。同社によると、「米JEDECはDDR5メモリーにI3C Basic規格を採用したことを受けて、次世代のコンピューターアーキテクチャーのシステム管理バスはI3C Basicへの移行が進んでいる」という。新製品を使えば、バスの配線が複雑だったり、長かったりして伝送信号品質(シグナルインテグリティー)が低下する場合でも、設計を簡略化できるとしている。データ・センター機器やサーバー、FA機器、通信機器などに向ける。

 IMX3102は、2つのマスター機器が1つのスレーブ機器を制御する用途に向ける。IMX3112は、1つのマスター機器が2つのスレーブ機器を制御する用途に使える。IXP3114とIXP3104は、1つのマスター機器が4つのスレーブ機器を制御する用途向けだ。IXP3104を除く3製品は、温度センサーを内蔵した。測定誤差は±0.5℃で、測定分解能は0.25℃である。DDR5メモリーを実装したメインボードの温度上昇を監視し、その情報をCPUに知らせる使い方ができる。4製品いずれも、プッシュプル形式の場合は1.0Vと1.1V、1.2Vの電圧振幅に、オープンドレイン形式の場合は1.0Vと1.1V、1.2V、1.8V、2.5V、3.3Vの電圧振幅に対応する。

 パケット・エラー・チェック機能やパリティー・エラー・チェック機能、バスリセット機能、インバンド割り込み(IBI)機能などを用意した。電源電圧は+1.8V単一。パッケージは、実装面積が2mm×3mmと小さい9端子PSON(DFN)。動作温度範囲は−40〜+125℃。すでに一部のユーザーに向けてサンプル出荷を始めている。価格は明らかにしていない。評価ボードも用意している。