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 フィンランドNokia(ノキア)は2020年6月10日、米国と英国の主要産業を対象に、5G導入計画や5G WAN(Wide Area Network)、5G LAN(Local Area Network)などを含む5Gサービスへの期待値などを調査した最新報告「Mapping demand: The 5G opportunity in enterprise for communications service providers」を発表した(Nokiaのプレスリリース)。米国の調査会社Parks Associatesの協力を得て、エネルギー業、小売業、製造業、政府機関、公共安全、自動車、運送業、メディア、広告および教育業界のIT関連意思決定者1000人を対象に調査した。

出所:Nokia
出所:Nokia
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 同調査によると、65%が5Gに詳しく、34%がすでに5Gを導入し、高い満足度を得ていると回答。一方、47%が5G導入を検討中、5Gがもっと広範囲に展開されるのを待つと回答しているのが54%だった。30%が5G導入前にもう少し調査したいと回答している。

「5Gに詳しい」は過半数、「5G導入を検討中」も約半数
「5Gに詳しい」は過半数、「5G導入を検討中」も約半数
前者は全体の65%、後者は同47%がそれぞれ回答。出所:Nokia
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 同調査では、動画関連のサービスが、さまざまな業界で5Gの「キラーアプリ」になると指摘。回答者の83%が、5Gで機能強化された動画監視システムに興味があるとし、48%が今後4年以内にビジネスチャンスをもたらすと言及。83%が建物内にいる人を動画で検出、識別して警告するビデオアラートに価値を見いだしており、77%が遠隔操作機械と連携した動画システムに興味があるとしている。

「ビデオアラートに興味」「動画監視システムに関心」が目立つ
「ビデオアラートに興味」「動画監視システムに関心」が目立つ
前者は全体の83%、後者は同77%がそれぞれ回答。出所:Nokia
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 今回の調査では、次のような調査結果も報告されている。

  • エネルギーや製造業関連の会社は、5Gに対して関心が高く、5G WANやLANを使ったインフラ保守管理や機械の遠隔操作、クラウドロボティクスなどについて、調査を進めている
  • 55%が、5G対応のARやVRといった没入型体験に興味を持っている。今回の調査は新型コロナウイルス感染症大流行前に実施されたものだが、52%の専門家が従業員のトレーニングに5G ARやVRを使いたいと回答。また、67%の教育関係者が、双方向にアクセス可能な教育体験を提供できるものとして注目している
  • すでにコネクテッドデバイスを使用中の企業の77%が、5G対応の遠隔制御機器類は興味深いと回答している。また、クラウドロボティクス導入済の82%が、5G対応のクラウドロボティクス構想を魅力的だと回答している
  • 自動車を使用する回答者の74%が、5Gコネクテッドカーに興味があると回答。施設内監視や公共安全といった、安全やセキュリティー目的のサービス、顧客を有料で輸送するサービスなどに生かしたいと回答している
「5Gコネクテッドカーを安全やセキュリティー目的で利用したい」が最多
「5Gコネクテッドカーを安全やセキュリティー目的で利用したい」が最多
この図にはないが、全体の74%が5Gコネクテッドカーに興味があると回答した。出所:Nokia
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  • 中小企業で73%と最も要望の高かったサービスがFWA(Fixed Wireless Access、固定無線アクセス)で、現在使用しているブロードバンドサービスに比べて価格や性能が同等であれば移行したいと回答している

 今回の調査では、61%の企業が、5Gサービスを計画するにあたって事業者に方向性を相談すると回答している。調査では、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックが、世界中の通信事業者が5Gネットワーク展開を強化し、新しいユースケースやビジネスモデルを模索していた時期に始まったとし、事業者側にとって、この不確実な時期は、企業に5Gの専門知識を提供するチャンスだとしている。

 本調査結果は、「Mapping demand: The 5G opportunity in enterprise for communications service providers」概要閲覧サイトから参照可能となっている。