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 米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2020年4月の半導体売上高を発表した(ニュースリリース)。半導体の世界売上高は344億3000万米ドル(約3兆7000億円。3カ月間の移動平均、以下同)だった。前月比で1.2%の微減、前年同月比では6.1%増であり、比較的好調な状態を維持した。

単月の半導体の世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
単月の半導体の世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
〔出所:SIAおよびWSTS(世界半導体市場統計)〕
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 SIAは2カ月前の20年2月の売上高発表時には「新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)の影響が、ついに半導体の売上高統計にも表れるようになった」とのコメントを出した(関連記事:半導体売上高でついに新型コロナの影響、中国市場で減少)。その根拠として、中国市場における半導体の売上高が前月比で7.5%減少したことを挙げていた。翌3月の中国市場の売上高は前月比0.2%減となり、7ポイント以上の改善が見られた(関連記事:新型コロナの影響は限定的、3月の半導体の世界売上高は前年同月比6.9%増)。そして今回(4月)は前月比で2.1%増とプラスに転じた。直近では新型コロナの第2波到来が懸念されているものの、第1波収束後の4月には中国で半導体需要が拡大したことがうかがえる。前月比で売上高が増加したのは、5地域中では中国だけである。

 4月の世界売上高の前年同月比は上述したように6.1%増であり、3月の6.9%増に比べると0.8ポイント下がったものの、比較的好調だった。ただし地域差は大きい。最も増加率が高いのが米州で24.5%増、その次が中国の4.4%増である。一方、欧州は7.1%減であり、大きく減少した。

世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
(SIAおよびWSTSのデータを基に日経クロステックが作成)
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