NECとカナダD-Wave Systems(Dウエーブシステムズ)は2020年6月18日、量子コンピューター分野での協業を発表した。NECがD-Waveに1000万米ドルを出資。D-Waveの量子アニーリングマシンとNECのスーパーコンピューターなどを組み合わせたサービスを提供する。

カナダ・バンクーバー近郊にあるD-Wave Systems本社オフィス
カナダ・バンクーバー近郊にあるD-Wave Systems本社オフィス
撮影:日経クロステック
[画像のクリックで拡大表示]

 両社の提携については2019年12月にD-Wave側が発表している。今回、具体的な提携内容が定まったほか、NECによるD-Waveへの投資が完了したことから、改めてNECとD-Waveの連名で協業を発表した。D-Waveの量子アニーリングマシンは組み合わせ最適化問題に特化した計算機だ。これにNECのスパコンを組み合わせることで、より条件の多い組み合わせ最適化問題を解けるようにした「量子・古典ハイブリッド」のアプリケーションを開発して顧客に提供する。

 NECとD-Waveは輸送や材料科学、AI(人工知能)の分野で実用的な量子アプリケーションを共同開発する。NECは日本市場において、金融や製造、流通などのマーケットに向けてこれらの量子アプリケーションを売り込む考えだ。両社共同のマーケティング活動も日本で展開する。