エアウィーヴは2020年6月18日、都内で記者発表会を開催し、with(ウィズ)コロナ時代に対応する新サービスなどを披露した。新型コロナウイルスの感染拡大によって顧客の購買行動が変化しているとして、それに対応するためのキーワードの1つとして「リモート」を掲げた。具体的には、スマートフォン(スマホ)で自身を撮影するだけで体形を測定して自宅にいながら最適なマットレスを選べるサービスや「リモートコンシェルジュ」によるビデオ相談のサービスだ。
フィギュアスケーターの浅田真央氏が登壇してリモートコンシェルジュのデモをしたほか、米国フロリダ州在住のプロテニスプレイヤー錦織圭氏もオンラインで参加した。
体形測定システムは、スマホ用アプリ「airweave MattressFit(エアウィーヴ マットレス・フィット)」に、身長と体重を入力し、全身写真を撮影してアップロードすると、クラウド上でビッグデータ解析をして最適な硬さのマットレスを提案するサービスである。マットレスは肩部・腰部・脚部に3分割でき、それぞれ3段階で硬さを調節可能。体形の測定には、ユニクロが提供する身体採寸サービス「MySize CAMERA」にも使われている技術「Bodygram(ボディグラム)」を使用する。
実はこの体形測定システムは、東京オリンピック・パラリンピックの選手村での使用を前提に開発された。当初は大会後に一般向けにサービスを展開する予定だったが、大会の1年延期に伴い一般展開を前倒しすることになったという。
一方、同社はアスリートを対象にしたデータの取得を進めており、既に約1000人分のデータを蓄積しているとい。2021年の東京リンピック・パラリンピックでは、選手村に対して約1万8000床のマットレスの供給を予定している。
リモートコンシェルジュは、ビデオ通話で専門スタッフにマットレス選びを相談できるサービスである。一般に同社の顧客は複数回、百貨店などに開設された店舗に出向いて商品説明を受けるが、このサービスを利用すればオンラインでそれができるため、ウィズコロナ社会での活用を見込んでいる。
また、3分割にカスタマイズできる新しいマットレス「ベッドマットレス S04」と「マットレス2020」、「ベッドマットレス L03」の3製品を披露した。ベッドマットレス S04は2020年3月に発売され、価格は20万円(税別)。マットレス2020とベッドマットレスL03は、6月末より発売予定。