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 スウェーデンEricsson(エリクソン)は2020年6月16日、最新調査リポート「Ericsson Mobility Report June 2020」を発表した(Ericssonのニュースリリース)。新型コロナウイルス感染症の流行により、新常態(ニューノーマル)への適応が全世界規模で求められる今、デジタルインフラはこれまでよりさらに重要なものになると指摘している。

 リポートでは、2020年末までに全世界の5G契約数が1億9000万件になり、2025年末までには28億件に達するとしている。

通信方式別に見た契約数の推移
通信方式別に見た契約数の推移
出所:Ericsson
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 今回は、新型コロナウイルス感染症が大流行する中、社会運営や家族のつながりを維持するために、ネットワークやデジタルインフラが果たす役割についても詳細に調査した。その結果、全世界的な5G契約件数予測を上方修正している。パンデミック(世界的な大流行)の影響により、一部の市場では契約件数の伸びが鈍化しているものの、他の市場ではそれを上回る勢いで伸びているとする。

 世界のあちこちで都市がロックダウン(都市封鎖)されたことによる行動の変化は、固定通信ネットワークと移動通信ネットワークの使い方にも多大な影響を及ぼしている。通信量増加の最大要因は、家庭用の固定通信ネットワークによるもので、20~100%の伸びを示している。一方、サービスプロバイダーの多くが、自社の移動通信ネットワークの需要も10~20%増加したとしている。

ロックダウンによる固定通信網と移動通信網への影響
ロックダウンによる固定通信網と移動通信網への影響
出所:Ericsson
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 今回の調査では、11カ国の回答者のうち83%が、ICT(Information and Communication Technology、情報通信技術)がロックダウンへの対処に大いに役立ったと回答した。調査結果からも、eラーニングや健康関連のアプリなど、ニューノーマルへの適応を支援するサービスの利用率が大幅に増加している様子がみて取れる。

新型コロナウイルス感染症流行によるロックダウン中のスマホアプリ利用状況
新型コロナウイルス感染症流行によるロックダウン中のスマホアプリ利用状況
出所:Ericsson
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 今後に向けては、57%が経済的に安定するために節約を心がけたいとする一方で、3分の1が新型コロナウイルス感染症の第2波に備えて、5Gの導入など家庭のブロードバンドの改善を計画中と回答している。

 その中でFWA(固定無線アクセス)は、4Gブロードバンドや5Gブロードバンドに向けたコスト効率の高い対応手段として、一般消費者や企業などからの需要に、政府による支援プログラムや補助金などの要因も加わり、市場を拡大していく。

 FWA接続件数は2025年には約1億6000万件に成長し、全世界のモバイルネットワークによるデータ通信量の25%を占めるようになる。2019年末時点では約15%だったFWAによるデータ通信量は2025年には8倍近く成長し、月53エクサバイトにもなる。

FWAの接続件数とデータ通信量の推移
FWAの接続件数とデータ通信量の推移
出所:Ericsson
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 本リポートは「Ericsson Mobility Report June 2020」サイトからダウンロード可能となっている。