ドイツ・アウディ(Audi)は2020年6月16日、米国シリコンバレーに自動運転技術を開発する研究開発拠点「Audi Automated Driving Development(A2D2)R&D office」を開設したと発表した。主に北米市場向け先進運転支援システム(ADAS)の開発を進める。

QRコードがペイントされた開発車両「Q7」
QRコードがペイントされた開発車両「Q7」
(写真:Audi)
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 人工知能(AI)を用いたADAS機能やクラウドサポート技術の開発において、今後10年間は米国が世界をリードし続けると同社は予測している。特に最先端の技術を持つスタートアップなどが多く集まるシリコンバレーに研究開発拠点を置くことで、一流の才能を確保しやすいと見ている。A2D2では、AIやソフトウエアの開発のため60人のエンジニアを新規採用することを目指している。

 同社の研究開発拠点のなかで、A2D2は北米の道路環境や運転行動に適したハードウエアとソフトウエアの開発に特化する最初の拠点となる。A2D2では、同社が2023年までに導入を計画しているクラウドベースの自動運転支援機能を開発するためのデータを収集する。そのため、ルーフにセンサーキットを取り付けた数台のSUV「Q7」を開発車両として用いる。この開発車両には、自動運転の最新技術を紹介したWEBページにリンクするQRコードがペイントされている。

 アウディは、フォルクスワーゲングループの新組織「Car.Software」とともに自動運転の開発に注力している(関連記事)。同グループのすべてのブランドが自動運転開発の活動をこの組織に集中させている。ここに専門知識を蓄積することで、グループ内のすべてのブランドが相乗効果を発揮できるとする。