トヨタプロダクションエンジニアリング(福岡県宗像市、TPEC)と日鉄ソリューションズ(NSSOL)、ノキアソリューションズ&ネットワークス(東京・港、ノキア)は、自動車工場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けたローカル5G(第5世代移動通信システム)ネットワークの構築プロジェクトを始動させた(ニュースリリース)。ローカル5Gを用いることで、設備の予防保全や異常検出・原因究明、デジタル化、可視化などの実現を目指す。

 プロジェクトの始動に当たってTPECは、自営等BWA(Broadband Wireless Access)の免許を取得し、製造現場での次世代無線アーキテクチャーの検証を開始した。NSSOLが無線エリアの設計や免許申請の支援、システム構築、運用保守を担当し、ノキアが無線設備を提供している。

 4G/5Gネットワークのコアと基地局、運用監視システムには、ノキアのクラウドサービス「Nokia Digital Automation Cloud」(関連記事)を採用した。同サービスは小規模からの展開が可能で、プラグ&プレー型のため容易に使い始められるのが利点。ノキアがマネージドサービスとして提供する。同サービスの利用により、製造現場で発生する各種データを社外へ出さずに安全に収集・蓄積・活用できるという。世界で120社以上の導入実績があり、海外では自動車製造業にも採用されているが、国内の自動車製造業への導入は今回が初めて。

 TPECは、自動車に関するデジタルデータを基軸にした生産準備や設備開発設計、品質データ管理を手掛けている。ローカル5G技術を取り入れることで製造現場のDXを加速するとともに、同社のエンジニアリングプラットフォームの活用を効率化させる。今後も、NSSOLと共にトヨタグループのDX推進を図るとしている。