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 NTTがNECに約600億円出資し、5G(第5世代移動通信システム)などの情報通信技術を共同開発することが2020年6月24日に明らかになった。両社は本日開催の取締役会決議を経て、午後3時30分からオンラインで記者会見を実施。NTTの澤田純社長、NECの新野隆社長兼CEOが参加し発表する。

 24日深夜に日本経済新聞が報じた。報道によれば両社は5Gの先の技術として世界で開発競争が始まっている「6G」も視野に入れる。NTTは様々な情報処理基盤に光技術を活用する「IOWN」構想を掲げて2030年代の商用化を目指しており、共同で研究を進めるもようだ。

 5Gや6Gの通信インフラを巡っては、中国の華為技術(ファーウェイ)やスウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキアが大きな存在感を示す。無線通信サービスに欠かせない基地局市場では、この3社が世界全体で8割のシェアを占める。日本勢は大きく出遅れており、NTTとNECが組んで巻き返しを図る。

 米中貿易摩擦の再燃や新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、多くの企業では、グローバル化を前提に広げた既存のサプライチェーンが大きな打撃を受けている。NTTの澤田純社長はかねて「信頼できる仲間とサプライチェーンを構築し、非常時に置いても機能する『トラステッドバリューチェーン』が今後重要になる」との考えを示してきた。今回の取り組みも、こうした方針の一環とみられる。