PR

 ルネサス エレクトロニクスは、産業用モーターの駆動に向けた+100V耐圧のMOSFETドライバーIC「HIP2211/HIP2210」を発売した(ニュースリリース)。出力段はハーフブリッジ回路構成を採用しており、駆動能力はソース時(吐き出し時)に3A、シンク時(吸い込み時)に4Aである。具体的な応用先は、バッテリー駆動の掃除機や、電動アシスト自転車、電動工具、給水ポンプ、冷却ファン、48V入力の通信機器用電源、クラスD(D級)オーディオアンプ、太陽光発電用インバーター装置、無停電電源装置(UPS)などである。

産業用モーターの駆動に向けた100V耐圧MOSFETドライバーIC
産業用モーターの駆動に向けた100V耐圧MOSFETドライバーIC
ルネサス エレクトロニクスのイメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 すでに同社は+60V耐圧品の「HIP2103/HIP2104」を製品化しており、今回の新製品の投入で品ぞろえを拡充したことになる。なお今回の新製品は、同社従来の+100V耐圧品「ISL2111/ISL2110」の上位製品という位置付けで、端子互換性を確保している。

 新製品の特徴は、−10Vと大きい連続的な負過渡電圧に対する耐性があると同時に、スルーレートが最大50V/μsと高い信号入力が可能なHS端子(ハイサイド・ゲート・ドライバー回路のリファレンス端子)を備えている点にある。このため「新製品を採用すれば、厳しい使用環境下でも確実に動作させることが可能になり、搭載機器の堅牢性を高められる」(同社)という。伝搬遅延時間は15ns(標準値)で、そのマッチング誤差は2ns(標準値)。このため、最大で1MHz高いスイッチング周波数に対応できるとする。最大ブートストラップ電源電圧は+115V(絶対最大定格は+120V)。電源電圧範囲は+6〜18V。0.5Ω(標準値)のブートストラップダイオードを内蔵したため、外付けで用意する必要はない。

 HIP2211とHIP2210の違いは、制御信号入力の形式にある。HIP2211は、HI/LI信号入力に、HIP2210はトライステートPWM信号入力に対応する。さらに、HIP2210だけに、プログラマブルなデッドタイム時間設定機能を搭載した。RDT端子を介してレジスタにデータを書き込むことで、35n〜350nsの範囲で設定できる。HIP2211のパッケージは実装面積が6mm×4.9mm(端子部を含む)の8端子SOPまたは4mm×4mmの10端子TDFN。HIP2101は4mm×4mmの10端子TDFNである。動作温度範囲は2製品どちらも−40〜+125℃。1000個購入時の参考単価は1.30米ドルである。