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 日本航空(JAL)と日本マイクロソフトは2020年6月28日、マイクロソフトのMR(複合現実)ゴーグル「HoloLens 2」を活用した整備場見学のオンラインイベントを実施した。

オンライン工場見学のリアルタイム中継の様子
オンライン工場見学のリアルタイム中継の様子
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Teamsの画面に表示される工場見学の中継映像
Teamsの画面に表示される工場見学の中継映像
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 羽田空港の新整備場地区にあるJALの格納庫内でHoloLens 2やビデオカメラを使い撮影した映像を、無線LAN(Wi-Fi)と4G(第4世代移動通信システム)回線経由で東京都内の別の場所にあるスタジオに伝送。スタジオからマイクロソフトのWeb会議ツール「Teams」のオンライン配信機能「Teamsライブイベント」を使いリアルタイム配信した。

 一般の工場見学では危険防止のため見学者が航空機の真下に入ることはできず、離れた場所から機体を眺めることしかできない。これに対し今回のイベントでは、HoloLens 2にアタッチメントを取り付けたうえで整備士のヘルメットに固定。この状態で機体の主脚間近に近づき、整備士目線の映像をオンラインの視聴者に見せながら主脚の構造を解説するなどした。併せて、視聴者がTeamsライブイベントのチャット画面に書き込んだ質問に対し整備士が回答した。

アタッチメントを使い、整備士のヘルメットに取り付けたHoloLens 2
アタッチメントを使い、整備士のヘルメットに取り付けたHoloLens 2
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HoloLens 2を装着した整備士が航空機に近づいていく。リアルの工場見学では、見学者が機体の下に入ることはできない
HoloLens 2を装着した整備士が航空機に近づいていく。リアルの工場見学では、見学者が機体の下に入ることはできない
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HoloLens 2で撮影した、整備士目線の映像。案内役の客室乗務員を映した映像ウインドウも、HoloLens 2から見えるバーチャル空間上に置かれている
HoloLens 2で撮影した、整備士目線の映像。案内役の客室乗務員を映した映像ウインドウも、HoloLens 2から見えるバーチャル空間上に置かれている
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視聴者からTeamsライブイベントのチャットに寄せられた質問(一部画像加工しています)
視聴者からTeamsライブイベントのチャットに寄せられた質問(一部画像加工しています)
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 イベントは緊急事態宣言で休校が続く子ども向けとして、2社に加えキリンビバレッジが共同で企画し約2カ月かけて準備した。当日は4G回線の電波状態が安定せず、HoloLens 2の映像のみリアルタイム配信でなく事前収録した映像で代替した。それでも別日に開催したキリンビバレッジの工場見学と合わせて延べ約1万セッションの視聴を記録するなど好評だった。

 今後の開催については未定だが「リアルの工場見学とは別に、定期的にオンラインの工場見学も実施していきたいと思う。未就学児やさまざまな事情で来場できない人などにも工場を見ていただきワクワクしてほしいし、当社として社会貢献したい」(JALエンジニアリング技術部技術企画室の谷内亨氏)としている。