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 米Google(グーグル)は2020年6月30日(現地時間)、スマートグラスを手掛けるカナダのスタートアップ(新興)企業North(ノース)を買収したことを明らかにした。グーグルはAR事業に注力しており、今回の買収で同事業の強化を狙うようだ。グーグルはかつて、コンシューマー(民生)用途に向けてスマートグラスの「Google Glass」を手掛けていたが普及せず、B to B(業務用途)にシフトした経緯がある。ノースはスマートグラスを民生向けに販売していることから、グーグルが再び民生用のスマートグラスを発売する可能性が出てきた。

ノースのスマートグラスのイメージ
ノースのスマートグラスのイメージ
(出典:ノース)
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 ノースは、最初のスマートグラス製品「Focals 1.0」を発売済み。いわゆる「ARグラス」の一種だ。スケジュールや行き先を示す矢印のような簡単な道案内など、テキストやアイコンといったシンプルな情報をレンズ部分に表示する。同社は2019年12月の時点で、2020年春に次世代機の「Focals 2.0」を出荷するとしていた。今回の買収に伴い、Focals 2.0の出荷を中止する。

 ノースはもともと、Thalmic Labsとして2012年に創業した企業である。2019年12月時点で、総額1億7000万米ドルの投資を得ていた。スタートアップ企業情報の米Crunchbaseによれば、累計で1億9960万米ドルの投資を集めたという。なお、今回の買収額は明かされていない。