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 医療機器メーカーのテルモが、デジタル治療(DTx: Digital Therapeutics)の領域に踏み出す。MICINと業務提携し、糖尿病の治療を支援するアプリの共同開発を目指すことを2020年7月1日に発表した。

 開発するアプリは、血糖値や服薬状況、食事、運動の情報に応じて、行動変容を促すガイダンスを提供する。医療機器として承認申請することも検討しているが、現段階では未定。

 テルモは糖尿病領域で、血糖測定器やインスリン注射用の針などを製造販売している。同社によると、糖尿病領域の製品群の売り上げは年200億円で、事業としての成長は横ばいの状態が続いていた。「新しい分野に踏み出し、事業の可能性を検討する」とテルモの広報担当者は説明する。

 MICINは、医療機関が利用するオンライン診療サービスの「curon(クロン)」を提供する他にも、医療系のアプリの開発を手掛けている。そうしたアプリの開発経験を生かして共同開発を進める。

 日本のDTxの開発動向としては、ニコチン依存症を対象としたCureAppの治療用アプリの薬事承認が2020年6月19日に了承された。糖尿病領域のDTxでは、アステラス製薬が米Welldoc社の糖尿病患者向けの「BlueStar」を日本で事業化すべく準備を進めている。

 BlueStarは患者が血糖値などをスマートフォンで入力すると、結果に基づいてバランスの良い食事をしたり、適度に運動したりすることを促すコーチングメッセージを発信する。