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 NECは2020年7月2日、多くの人が訪れる施設での新型コロナウイルスの感染拡大を防止するシステムを販売すると発表した。NECが得意とする顔認証の技術に、映像から混雑度を分析する技術と非接触で体表面の温度を測定するサーマルカメラを組み合わせた。

 施設内の来場者の人数などを把握するのに加えて、入場時に発熱のある人を発見する。具体的には、非接触検温により管理者が設定した温度より高い体温を測定した場合、対象者の顔情報と併せて管理者に通知する。2020年8月末から学校や企業、商業施設などに提供する。

 NECは今後、映像分析技術を活用して、施設内にいる人数や混雑度を把握したり、マスク着用の有無をリアルタイムに検知したりする機能を順次追加する予定である。映像分析でモニタリングし、電子看板に施設の混雑度やマスク着用を促すメッセージを表示するなど、来場者の密集を抑止できるとする。