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 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)がクレジットカード事業のシステム統合費用として約1000億円を投じることが、2020年7月3日までに分かった。同社は過去、投資額に見合わないことを理由に一度着手した同システムの統合作業を見直した経験がある。今回は新たにシステムを構築するのではなく、既存システムに1本化する方針だ。

約1000億円を投じクレジットカード事業のシステムを統合する
約1000億円を投じクレジットカード事業のシステムを統合する
(出所:日経クロステック)
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 MUFGは2016年、カード子会社三菱UFJニコスの業務効率化を目的に、これまで別々に稼働していたDCカード、MUFGカード、ニコスカードそれぞれの基幹系システムの統合作業に着手。2022年3月期までに総額1500億円を投資する計画だったが、開発に追加コストが必要なことに加え、FinTechなどの新しい技術が普及したことにより、新システムが投資に見合わないことから計画の見直しを余儀なくされた。2019年3月期にはシステム統合関連資産の減損損失として約940億円を計上している。

 今後着手するシステム統合については、1つのシステムを残し、他の2つのシステムを廃止する方針だ。存続させるシステムや開発期間については「現時点で決まっていない」(MUFG広報)という。

 金融機関のシステム統合は規模の大きさや複雑さから、費用が膨大になりやすい。みずほフィナンシャルグループ(FG)は2019年に完了させた勘定系システムの刷新・統合プロジェクトに、4000億円超を投じたとされている。