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 米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2020年5月の半導体売上高を発表した(ニュースリリース)。同月の半導体の世界売上高は349億7000万米ドル(約3兆7700億円)だった(3カ月間の移動平均値、以下同)。前月比で1.5%の微増*1、前年同月比では5.8%増である。

単月の半導体の世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
単月の半導体の世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
出所:SIAおよびWSTS(世界半導体市場統計)
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 新型コロナウイルスの影響が懸念されてはいるものの、半導体の世界売上高の前年同月比は20年2月から連続して5%以上の増加となっており、比較的好調である。米中貿易摩擦により前年比12.1%減少した19年に比べると、20年は今のところコロナ禍が追い風のようだ。ただし、SIAは慎重に見る。「パンデミックが引き起した世界的な経済的混乱に半導体市場は打ち勝っている。しかし、向こう数カ月先の状況には大きな不確実性がある」(SIA)。

 20年5月における地域別の半導体売上高は、ここ数カ月と同じく地域差が大きい。米国や中国は好調な一方で、欧州は厳しい状況にある。例えば、前年同月比で見ると米国が25.5%増で伸び率1位、2位は中国で4.9%増だった。一方で欧州は12.9%減と、5地域の中で唯一のマイナスであり、減少幅も2桁減と大きい。また前月比で見ると、中国が5.8%増で伸び率1位、米国は2.8%増の日本に次ぐ3位で1.9%増。一方で欧州は6.5%減で、5地域中で最も厳しい状況になっている。

世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
SIAおよびWSTSのデータを基に日経クロステックが作成
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