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 米Qualcomm Technologies(クアルコム テクノロジーズ)は、スマートウオッチなどのウエアラブル機器に向けたチップセット「Snapdragon Wear Platform」の新製品「Snapdragon Wear 4100+」と「「Snapdragon Wear 4100」を発表した(ニュースリリース)。メインのプロセッサーICを新規開発し、製造プロセスも微細化するなど、大幅な刷新を図った。

 同社はこれまでに複数のSnapdragon Wear Platformを提供してきた。2016年2月に「Snapdragon Wear 2100」を発表したのを皮切りに(関連記事:Qualcomm、次世代ウエアラブル製品向けSoCとプラットフォームを発表)を、同年5月に「Snapdragon Wear 1100」(関連記事:Qualcommがウエアラブル端末特化のSoC)を、17年6月に「Snapdragon Wear 1200」(関連記事:クアルコム、ウェアラブル向け新チップセット「Wear 1200」、NB-IoTなどに対応)を、そして18年9月には「Snapdragon Wear 3100」(関連記事:ヴィトンやモンブランが採用、クアルコムがスマートウオッチ向けSnapdragon)を発表している。今回の新製品はこれらに続くものである。

「Snapdragon Wear 4100+」の構成
「Snapdragon Wear 4100+」の構成
中央の赤枠で囲った部分がメインプロセッサーICの「SDM429w」または「SDA429w」。その下がAON(Always ON)コプロセッサーICの「QCC1110」で、Snapdragon Wear 4100には含まれない。Qualcomm Technologiesの図
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 今回の2つの新製品、Snapdragon Wear 4100+とSnapdragon Wear 4100の違いは、AON(Always ON)コプロセッサーICの「QCC1110」の有無にある。前者はこのコプロセッサーICを含むが、後者は含まない。AONコプロセッサーICはSnapdragon Wear 3100の目玉の1つで心拍数の計測など常時稼働の機能をオフロードすることで、系全体の低消費電力化を図れる。型番はQCC1100で変わらないが、16色から64K色対応になるなど、新製品では改善が図られたようだ。

 

 Wear 4100+/4100のメインプロセッサーICは「SDM429w」または「SDA429w」であり、前者はLTEモデムを集積するが、後者は集積していない。どちらのメインプロセッサーICも、CPUは「Arm Cortex-A53」(最大動作周波数は1.7GHz)を4コアで構成する。Wear 3100では「Arm Cortex-A7」を4コアで構成しており、新しい世代のCPUコアに変更された。SDM429w/SDA429wは12nmプロセスで製造する。Wear 3100のメインプロセッサーICは28nmプロセスで製造していた。

 CPUコア以外に、SDM429w/SDA429wには、GPUコアの「Adreno A504 」や、2つのDSPコア「Hexagon QDSP6 V56」、16M画素のカメラをサポートする2つのISPなどを集積する。さらに、750MHz動作のLPDDR3型DRAMとeMMC 4.5を収めたembedded PoP(Package on Package)メモリーが統合されている。

 Wear 4100+/Wear 4100には、上述したメインプロセッサーICやコプロセッサーIC以外に、RFフロントエンドICやBluetooth ICなどの周辺ICが含まれる。新製品の処理性能はSnapdragon Wear 3100比で85%向上し、消費電力は25%低減したという。OSはAOSP(Android Open Source Platform)とGoogleのWear OSの両方をサポートしている。Snapdragon Wear 4100+とSnapdragon Wear 4100は現在、出荷中である。