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 米Maxim Integratedは、外形寸法が4.5mm×4.1mm×0.88mmと小さい38端子OLGAパッケージに封止した光センサーモジュール「MAXM86146」を発売した(ニュースリリース)。光バイオセンシング用途に向ける。2個のPINフォトダイオードと、2チャネル入力の光バイオセンシング向けアナログ・フロント・エンド(AFE)IC「MAX86141」と、英ArmのCPUコア「Cortex-M4」を集積したマイコン「MAX32664C」を1つのパッケージに収めた。

 同社によると、「0.88mmという実装高さは、光バイオセンシング向けセンサーモジュールでは業界最薄。このため、これまでは難しかった狭いスペースへの搭載が可能になる」という。ディスクリート部品で構成した場合に比べると、実装高さを45%削減できるとする。さらに、心拍数や血中酸素飽和度(SpO2)を測定するアルゴリズムや、活動分類(Activity Classification)に向けたアルゴリズムをあらかじめ実装した。このため「ウエアラブルなヘルスケア機器やフィットネス機器の開発期間を最大で6カ月短縮できる」(同社)という。

外形寸法が4.5mm×4.1mm×0.88mmと小さい光センサーモジュールの応用例(ウエアラブルヘルスケア機器)
外形寸法が4.5mm×4.1mm×0.88mmと小さい光センサーモジュールの応用例(ウエアラブルヘルスケア機器)
Maxim Integratedのイメージ
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 2個のPINフィトダイオードの面積はどちらも3.8mm2。それぞれを個別に使用できるほか、1つにまとめて7.6mm2のPINフォトダイオードとして使用することも可能だ。測定可能な波長範囲は420n〜1020nmで、感度がピークになる波長は860nmである。アナログ・フロント・エンドICには、2チャネル分の19ビット分解能A-D変換器と環境光キャンセル回路のほか、LEDドライバー回路なども集積した。A-D変換器の積分時間は最短が14.8μsで最長が117.3μs。ダイナミックレンジは、心拍数の測定時に110dB、血中酸素飽和度の測定時に104dBが得られるという。I2CバスやSPIインターフェース、GPIO(汎用入出力)を集積した。SPIインターフェースを介して、加速度センサーを複数個接続できる。

 マイコンの電源電圧は+1.71〜3.63Vで、アナログ・フロント・エンドICは+1.7〜2.0V、LEDドライバー回路は+3.1〜5.5Vである。アナログ・フロント・エンドICの消費電流は25サンプル/秒のときに10μA。マイコンにはディープ・スリープ・モードを用意しており、その消費電流は4.2μAである。動作温度範囲は0〜+70℃。すでに販売を開始している。1000個以上購入時の参考単価は5.84米ドルである。このほか評価キット「MAXM86146EVSYS#」を用意している。参考単価は150米ドルである。