米Qualcomm(クアルコム)は2020年7月8日、Snapdragon 865の後継種となる5G向けモバイルプラットフォーム「Snapdragon 865 Plus」を発表した(Qualcommのプレスノート)。
Snapdragon 865 PlusはSnapdragon 865同様、Snapdragon X55 5Gモデム-RFシステムとのチップセットで、全世界の5Gに対応する。最新の第5世代Qualcomm AI Engineを搭載し、シームレスな静止画、動画処理を実現するほか、Snapdragon Elite Gamingのプレミアム機能をフル装備。移動通信機器では初となるアップデート可能なGPUドライバーや最大144フレーム/秒の超高速ディスプレー処理、色深度10ビットのHDRなどにより、10億色以上の色彩を持つ映画のような高品質5Gゲーミング環境を提供する。
Snapdragon 865 Plusと前機種Snapdragon 865の差異としては、CPUコア「Kryo 585」のクロック性能を最高3.1GHzと10%改善。GPU 「Adreno 650」のグラフィックレンダリングも10%高速化した。Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2に対応する同社の最新モバイル端末向けチップセット「Qualcomm FastConnect 6900」とも連携し、Wi-Fiの通信速度は最大3.6Gビット/秒の速度を提供する。
Snapdragon 865 Plusを搭載する商用端末は、2020年第3四半期にも発表される見込みとなっている。