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 韓国LG Electronics(LG電子)は2020年7月12日(韓国現地時間)、小型ファンを搭載して快適性を高めたマスクを開発したと発表した(図1、2)。内蔵したセンサーで着用者の呼吸を検知。息を吸うタイミングでファンを速く動かし、マスク内に空気を送り込む仕組み。マスク着用時の懸念点である息苦しさや、口元の蒸れを抑える。

図1 LG電子が開発した小型ファン搭載マスクの外側
図1 LG電子が開発した小型ファン搭載マスクの外側
ファンはマスクの左右2カ所に備え、その外側に交換可能なHEPAフィルターを組み込んでいる。(出所:LG電子)
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図2 同マスクの内側
図2 同マスクの内側
呼吸検知のセンサーはマスク中央内側に内蔵する。呼吸を見分け、息を吸うタイミングで速く、吐くタイミングでは遅く動かす。(出所:LG電子)
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 ファンはマスクの左右2カ所に備え、その外側に空気中に含まれる微細なホコリを取り除く、交換可能なHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルター(H13グレード)を組み込む。ファンによる吸気はすべてフィルターを通過する。微細粒子のマスク内への侵入を防ぐ。「空気清浄機の特許技術やノウハウを盛り込んだ」(同社)という。

 呼吸検知のセンサーは、マスク中央内側に内蔵する。独自の認識アルゴリズムを適用し、呼吸を見分け、快適な状態を保つようにファンの動作に強弱をつける。息を吸うタイミングで速く、吐くタイミングでは遅く動かす。小型ファンを搭載したマスクは既に市場に出回るが、呼吸に合わせて吸気を自動制御する機能は珍しい。

 外側はプラスチック、肌に触れる部分はシリコーン素材を採用した。質量は120~130gと、一般的な不織布マスクの約3gに対して40倍の重さがある。ただ、万人の顔形状に合わせた設計を施すことで着用時の負担を減らしたという。

 新型コロナウイルスに収束の兆しが見えない中で、マスクの需要は世界的に拡大している。同社は強みである電子制御を取り入れたマスクで市場開拓を狙う。早期の一般販売を目指すが、現段階で時期や価格は決まっていない。まずは韓国ソウル市の大学病院に同マスクを2000個寄付するなどして、利用者の声を集めている。