PR

 KDDIとKDDI総合研究所、国際電気通信基礎技術研究所、XNef(エックスネフ)は、スマートフォンの使い過ぎなどの「スマホ依存」に関する共同研究を2020年7月10日に開始した。

共同研究のイメージ(出所:KDDI)
共同研究のイメージ(出所:KDDI)
[画像のクリックで拡大表示]

 4社は脳神経科学とAI(人工知能)技術を組み合わせることで「スマホ依存」の実態調査・解明を進め、2024年度中の「スマホ依存」の改善・予防を行うスマートフォン向けアプリの実用化を目指す。今後は病院などの医療機関との協力関係を構築し、研究活動を拡大していく。

 共同研究では、(1)「脳・行動情報に基づく『スマホ依存』の推定」と(2)「脳活動を活用した『スマホ依存』の軽減」についての研究を実施する。(1)「脳・行動情報に基づく『スマホ依存』の推定」においては、脳情報やスマートフォンの行動情報をAIで解析し、「スマホ依存」の状態を検知する手法の開発とともに、精神疾患との関連性などやスマートフォンの利用状況から精神疾患を類推する手法などの開発を目指す。

 (2)「脳活動を活用した『スマホ依存』の軽減」においては、fMRI(機能的磁気共鳴画像診断装置)とAIを組み合わせ、対象とする脳領域に特定の活動パターンを誘導する「DecNef(Decoded Neurofeedback)法」を活用する。「スマホ依存」を引き起こす脳活動を可視化し、「スマホ依存」の程度を軽減する手法を研究する。さらに、「スマホ依存」の実態調査・解明を進め、「スマホ依存」の検知・改善・予防につながるアプリの開発に向けた課題の確認や手法の検討を行い、最終的には2024年度の実用化を目指す。

 KDDIとKDDI総合研究所が2019年12月に実施した約9万人規模のアンケート調査では、全体の約25%がスマートフォンの長時間利用などに問題を感じており、その中の約83%が「スマートフォンの利用を改善したい」と回答した。また、全体の約74%が「睡眠時間の減少」「視力の低下」「生活習慣の乱れ」などの悪影響があると回答している。

 新型コロナウイルス感染症での外出自粛の影響により、ニューノーマル(新常態)においては、スマートフォンが社会を支える基盤としてより一層重要な存在となっていくと考えられる。このような状況を踏まえ、KDDIとKDDI総合研究所は、これまでの啓発活動に加え、科学的な観点での「スマホ依存」に関する研究を進めることが必要と考えている。