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 WOWOWは2020年7月16日に開催した定例会見で、2020年12月1日に予定していた4K放送開始を2021年3月1日に延期すると発表した。

 会見で黒水則顯副社長が放送開始の延期について説明した。延期の理由として、新型コロナウイルス感染拡大による「緊急事態宣言」の影響で、マスター設備などの4K対応設備の導入や、これらの設備(ハード)と営放システムなどのソフトウエアを統合するスケジュールに遅れが生じている点を挙げた。

 こうした状況の中で、2020年12月1日の放送開始を前提に設備導入を行うと、「作業中に過密状態が発生する」(黒水副社長)という。このままでは新型コロナウイルスの感染防止を十分に図ることができないと判断し、4K放送開始の延期を決めた。

 新たな放送開始時期を2020年3月1日として理由については、「2020年度中には4K放送を開始したいという思いがある。(新型コロナウイルス感染症の)第二波や第三波が来る可能性も想定し、多少のバッファーを設けて2021年3月1日を新たな放送開始日とした」(黒水副社長)と述べた。

 田中晃社長は、BSの左旋波を使う4K放送をこれから始める放送局として政府や関係団体に期待することはあるかという質問に対し、「BS左旋放送の受信環境はまだまだ十分ではない。いい番組を作っても多くの人に届かないという状況は望むところではないので、受信環境の整備や受信機の普及拡大についての支援を引き続き要請していきたい」とした。

WOWOWの田中晃社長
WOWOWの田中晃社長
(撮影:日経クロステック)
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