米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)は2020年7月22日に開催したAlexaの開発者会議「Alexa Live 2020」で、音声アシスタント「Alexa」向けアプリ「スキル」の開発で利用できるフレームワーク「Alexa Conversations」を改めて強くアピールした。同フレームワークは昨年6月のイベント「re:MARS」で発表され、現在、英語に対応したベータ版を提供中。開発者が自然な会話ができるスキルを容易に開発できるようにする。既に一部の企業が利用を始めているが、さらに利用を促すために、Alexa Conversationsによるスキルの開発コンテストを開催すると明らかにした。

Alexaの新機能について発表する、AmazonのAlexa Devices and Developers vice presidentのNedim Fresko氏
Alexaの新機能について発表する、AmazonのAlexa Devices and Developers vice presidentのNedim Fresko氏
(出典:Alexa Live 2020の講演動画をキャプチャーしたもの)
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 Alexa Conversationsでは、Alexaとより自然に対話できるように、1つのスキルに対して数万もの会話パターンを自動的に生成できる。Alexa Devices and Developers vice presidentのNedim Fresko氏は、「スキルに向けた膨大な会話の組み合わせの開発に労力をほとんど割かず、高度な体験に注力できる」とアピールした。

Alexa Conversationsによる会話設計の概要
Alexa Conversationsによる会話設計の概要
(出典:Alexa Live 2020の講演動画をキャプチャーしたもの)
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 用途としては、家電のサービス設定やフードデリバリーの注文、各種サービスの予約や確認、映画や音楽などコンテンツの選択などを想定している。基調講演では、米iRobot(アイロボット)のロボット掃除機「Roomba(ルンバ)」のスキルをAlexa Conversationsに対応させたデモを見せた。掃除を行う場所や曜日を会話しながら細かく設定できる。従来は「ルンバを使ってマスターベッドルームを掃除して」「ルンバを使って月曜日の午前10時に掃除して」のようにユーザーからアレクサに依頼する必要があったが、アレクサが「どこを掃除したいのですか?」「これはルーチン作業ですか?」など会話形式で質問するサービスを容易に構築できる様子を見せていた。

iRobotに音声で、掃除する場所や曜日を設定しているところ
iRobotに音声で、掃除する場所や曜日を設定しているところ
(出典:Alexa Live 2020の講演動画をキャプチャーしたもの)
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 このほか、Alexaとサードパーティーのスマートフォンアプリが連携する機能をアピールした。例えば、配車アプリと情報連携するデモを見せた。ユーザーが配車を依頼した後に、カフェで一定時間待った後「車はどこに来るの?」という質問に対してAlexaが回答。Alexaが前に配車を依頼したと理解している様子を見せた。

ウーバーのアプリとの連携のデモ
ウーバーのアプリとの連携のデモ
(出典:Alexa Live 2020の講演動画をキャプチャーしたもの)
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