PR

 トヨタ自動車北海道は北海道苫小牧市の工場に、製造設備の稼働状況を可視化するIoT(インターネット・オブ・シングズ)システムを導入した。仮想移動体通信事業者(MVNO)の4G(第4世代移動通信システム)回線とプライベートクラウド環境を使い、生産ラインにある製造設備約370台の稼働状況を工場内の離れた場所からダッシュボードで監視する。

トヨタ自動車北海道が導入したIoTシステムのダッシュボードの画面例(表示データはサンプル)
トヨタ自動車北海道が導入したIoTシステムのダッシュボードの画面例(表示データはサンプル)
(出所:トヨタ自動車北海道)
[画像のクリックで拡大表示]

 IoTシステムを導入したのは、小型車「ヤリス」が搭載するハイブリッド機構の中核となるトランスアクスルの生産ライン。苫小牧市内にあるトヨタ北海道の第2工場内に2019年12月に新設したラインで、200人強の体制で月約1万台を生産している。

 同ラインを構成する400台強の生産設備のうち、自動制御に使うPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)やコンピューター数値制御(CNC)など約370台にセンサーを装着した。4Gの通信モジュールを内蔵した産業用パソコンからIIJのMVNO回線でクラウドサーバーにデータを伝送し、IIJのIoTサービスのサーバー側で生データに属性情報などをラベリングしたうえで、プライベートクラウドにあるデータベースに格納する。

 今後はセンサーの計測値と生産設備の稼働状況を照合したり複数のセンサーの計測値を組み合わせたりしながら、重点的に管理すべき計測値を洗い出す。設備故障や不良品発生の予兆管理、不具合の自動補正なども手掛ける考えだ。将来的には公衆回線を介さずに工場内相互のデータ通信が可能なプライベート5G(第5世代移動通信システム)の導入も検討する。