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 JSRは2020年7月31日、防水機能があり厚さ5mm、重さ12gのホルター心電計「Heartnote」を開発したと発表した。同社によるとHeartnoteは世界最薄型で最軽量クラスになるという。日本で医療機器の認証を取得済みで、今後、クリニック向けに心電計の提供を試験的に始める。

JSRが開発したホルター心電計の「Heartnote」
JSRが開発したホルター心電計の「Heartnote」
(出所:JSR)
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 ホルター心電計は不整脈などのスクリーニングと診断に利用する医療機器。約24時間の心電図を記録することで、短時間の検査では把握できない心電図の変化を検出する。Heartnoteは電池内蔵でコードレス型。胸部に貼って利用し、最大7日間連続して心電図を測定・記録する。従来の24時間の測定では捉えにくい、脳梗塞の原因となる発作性心房細動などの検出頻度の向上が期待できるという。現在はHeartnote内のメモリーに測定データを記録して後から解析する仕組みだが、JSRは将来的に通信機能をつけてリアルタイムのモニタリングが実施できるように開発を進めている。

「Heartnote」を装着した際のイメージ
「Heartnote」を装着した際のイメージ
(出所:JSR)

 JSRは合成ゴムや機能性材料などの開発に強みを持つが、グループ内にイノベーション推進部を設けており、材料の設計や製造、品質保証の技術にデジタル技術を融合させた新規事業の創出に取り組んでいる。今回のHeartnoteについては、国立循環器病研究センターと共同で研究を実施してきた。JSRは独自の解析アルゴリズムを構築することで、精神疾患や生活習慣病の検知にもHeartnoteを応用できる可能性があるとしており、今後も外部との共同研究などを通じて用途を拡大していく方針だ。