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 米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2020年6月の半導体売上高を発表した。世界売上高は前年同月比5.1%増で、345億3000万米ドル(約3兆6500億円)だった(3カ月間の移動平均値、以下同)。前年同月超えは5カ月連続である。

単月の半導体の世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
単月の半導体の世界売上高(3カ月移動平均値)と前年同月比の推移
出所:SIAおよびWSTS(世界半導体市場統計)
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 今回の発表に当たり、SIAは前月(20年5月)の数字を若干修正した。前回の速報値では5月の世界売上高は349億7000万米ドルだったが*、今回(20年6月)346億3000万米ドルに約0.3%下方修正した。

 ここのところ、前月比は微減と微増が交互に表れている。20年2月は2.3%減、3月は0.9%増、4月は1.2%減、5月は0.6%増、そして6月は0.3%の減少である。様々な業界が新型コロナウイルス感染症の悪影響を受ける中、半導体業界は堅調である。なお、SIAは毎月の売上高を3カ月間の移動平均値として発表しているため、20年の第2四半期(Q2)の売上高の前年同期比は、6月単月の前年同月比と同じになり、5.1%増。20年Q1(前期)比では0.9%減である。

日本、3年半ぶりに最下位脱出

 地域別の状況は、バラつきが目立つ。好調なのは米州。売上高の前年同月比は19年の年間を通してマイナスだったが、20年1月にプラスに転じて以来、プラスを維持している。今回(6月)の前年同月比は29%増と好調だった。同じように前年同月比が20年1月から6月までずっとプラスなのが中国である。6月の中国での売上高は、前年同月比で4.7%増加した。なお絶対額では中国が米州を大きく上回り、6月の米州売上高は76億米ドル(約8000億円)なのに対して、中国では122億8000万米ドル(約1兆3000億円)である。

世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
世界および地域別の単月の半導体売上高(3カ月移動平均値)の推移
SIAおよびWSTSのデータを基に日経クロステックが作成
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 今回、地域別売上高で、全体としては小さいが、日本にとっては大きな変化があった。日本での売上高が5地域中の最下位から脱出した。ここ何年も欧州と日本は5地域中の4位と5位にある。数年前までは時々4位と5位の順位が入れ替わっていたが、17年1月からずっと欧州が4位、日本が5位の状態が続いていた。20年6月に3年半ぶりに逆転した。絶対額では、日本での売上高は29億米ドル(約3100億円)、欧州では27億2000万米ドル(約2900億円)である。